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内館牧子さんの「終わった人」を読みました。

面白かったので、2日で読んでしまいました。

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定年退職をした男性の話です。コミカルに描かれています。

2015年に単行本で出版され、ベストセラーになったそうです。
映画化もされたらしいですが、全然知りませんでした。

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東大卒で、メガバンクに就職、バリバリのエリートコースだったのに、
途中から出世コースを外されてしまい、子会社に出向。
望めば65歳まで会社にいられたが、そうすると役職を外され 給料も6割近く下がる。
プライドの高い主人公 田代は、しがみつきたくない・・・と、
63歳で定年退職。
趣味も友人もなく、仕事だけが生きがいだった田代は、
何もすることがなくなり、焦る。

子供は独立しており、奥さんは元々専業主婦だったが、
40歳で美容学校に通い始め、美容師の資格をとり
美容院で働いている。

奥さんを温泉旅行に誘っても、
「一泊だけならいい」 とか、「友達と行けば?」
と、ちょっとつれない。

なんて話だと、暗いストーリーのようですが、
これが意外と面白く描かれているんです~。

↓引用(田代が、高齢者たちと会話しているときの田代の気持ち)
********************
言い古されたクサいことを、こうやって話すのだ。
「一人では生きられない」だの「生かされている」だの、それは正しい。
だが、中高齢者の大好きな、これらの常套句には辟易する。
 今に、「生涯現役」だの「元気をもらう」だのが出るぞ
と思っていた矢先、出た。
・・・中略・・・
「うん。私らしくいられると、周囲にも笑顔を届けられるしね」
ああ、このクサさ!「アイドルのようなこと言うんじゃない」
と一喝したくなる。
*************************

主人公の田代が、ストーリーの中でずっと言い続けている
「散る桜 残る桜も 散る桜」(良寛の俳句)や、
「散り際千金」
が心に残りました。

私も定年退職・・・じゃなくて、早期退職したけど、その後、
また仕事がしたいとか、何もすることがなくて焦る気持ち
っちゅうのは、全くありまへん。
仕事一筋じゃなかったからかな?(^^;
趣味や、したいことがあるっちゅうのんは、ええことどすぅ~
こういう焦りは、男の人に多いでしょうね~

あ、それからこの本、映画化されたんですが(2017年公開)、
主人公の田代は、舘ひろし、その奥さんは黒木瞳 だとか。
Amazonプライムに降りてきたら、見てみよう。

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